朝方勤務、ゆう活

国家公務員を対象に、実施する夏の朝型勤務「ゆう活」が今月の1日にスタートした。全国でおよそ22万人の職員が8月末までの2カ月間、勤務時間を1~2時間前倒しにするという。今夏が初めての試みとなり、長時間労働を抑制しワークライフバランスの実現を目指すことが目的である。
当然ではあるが、勤務時間を早めた一方、定時退庁を実践できなければかえって労働強化になることになる。国家公務員向けにゆう活を推進する内閣人事局の担当者は定時退庁には必要性が薄い定型業務を見直せばいいと指摘をするが、霞が関の若手、中堅職員からは「掛け声倒れに終わるのではないか・・・」と懸念する声が上がっている。
ゆう活では、帰宅しやすい雰囲気を作ることが現場の管理職に求められる。
当の管理職の間には「残業すれば国民の税金を余分に使うことに成りかねない。
改めて認識するためにもこうしたカンフル剤は必要」と前向きな反応もある一方、「退庁時間を過ぎても電話はかかってくるので実質的には難しいのでは」との見方もあるとのこと。この「ゆう活」果たして効果はあるのか?

「進撃の巨人」の柔軟性

巨人が人を捕食するという圧巻の描写で連載開始当時から話題騒然のマンガ「進撃の巨人」。アニメ化・実写映画化・スピンオフ・コラボ商品が次々と誕生し、メディアミックスの幅広さでも多作品を圧倒している。
映画でも使用した特製フィギュアをCG合成したオリジナルデザインで週刊SPA!8月4日号の表紙を飾った「進撃」。累計5000万部突破をはじめ、韓国・香港・欧米といった海外でも人気爆発、「進撃」がもたらした経済効果は計り知れない。そして、「進撃」が従来のコンテンツと大きく異なるのはスピンオフ作品やコラボ商品の多さだ。未曽有のメディアミックスを実現させた要因は性別・年齢を超えた幅広い層への訴求力が挙げられる。昔なら「こんな気持ち悪い作品は…」という話になってもおかしくないにもかかわらず、受け入れられている。ファンにしても、支持している作品やキャラクターが活躍の場を得られてよかった、ぐらいに思っている。これには、ニコニコ動画やpixivといったネットの影響が大きいという。昔は二次創作と言えば、コミケのような即売会でエロ同人を売る、というのが主流だった。でも今はネット上で拾った画像を使って簡単に二次創作物を作ることができ、多くの人に見てもらえる。初音ミクがその典型で、数多くの”誰か”が作った曲で人気が拡大していった。2000年代後半、キャラクターや作品がメディアをまたぐことに抵抗がなくなり、「進撃」の展開はまさにそこにハマったようだ。
著作権者である作者サイドが寛容だということも大きい。作者の諫山さんも編集の川窪さんもネット世代の若者なので、世の中の声や流れに対して柔軟に対応できたのだろう。読者が求めるものを的確に提供していると言える。
今や女性誌にも取り上げられるほどの人気コンテンツとなっている「進撃の巨人」。さらには子どもの学習帳、警視庁の注意喚起ポスターへの起用等への展開をみせている。
男性のみならず、女性や子どもなど、幅広い層に人気があることを分かっていて、「進撃」を読んだ人が望む世界をスピンオフや展覧会、ファッションといった形で的確に出している。それがブームにつながっているのだろう。
実写映画も公開された進撃の巨人、これからさらに盛り上がりを見せることになるだろう。